体を動かすことの重要性

 スポーツや軽い運動、ストレッチなど、体を動かす習慣がある人は筋力が発達して脂肪が燃えやすくなります。体を動かすメリットに、生活習慣病を予防・改善できることが挙げられます。また、肥満の予防効果もあるので、体型を維持できて自信がつき精神的にもプラスになるというメリットもあります。体を動かすこと自体が苦手な人もいますが、長い目で見ると軽い運動だけでも日常的に取り入れておいた方が良いでしょう。また、体を動かすことで程よい疲労感を感じることができ、リフレッシュ効果とともに睡眠の質が高まる効果などもあるそうです。

 体を動かす習慣をつけていると、高齢になってからも無理のない運動を続けやすいでしょう。高齢になると介護の心配が出てきますが、運動の習慣があると介護度の進行を抑えることもできるのです。ただし、高齢になるまでに積極的に体を動かす習慣がなく、急に運動を始めると様々なデメリットが生じるので注意が必要です。心臓に必要以上の負荷がかかったり、整形外科領域の障がいが生じたりします。こうしたことからも、急に動き始めるのではなく高齢になる前に体を動かす習慣をつけておくことが大切です。

 高齢者がかかりやすい症状には、血糖値や血圧の上昇などが挙げられます。こうした症状の予防・改善にも、運動は役立ちます。血糖値を改善するためには、一日20分以上体を動かす習慣をつけておくと良いとされています。血圧や血中脂質を改善するためには、一日30分以上の運動が望ましいといわれています。ただし、高齢者の場合は無理のない運動が前提です。